よくある質問

Q. なぜ補聴器をするの?

聞こえにくさを感じてから長くそのような状態を続けていると、音に対して脳の反応が鈍くなり、必要な大きさの音を受け入れられなくなります。 また、脳の言葉を理解する力も衰えてきます。聴カが落ちてから5年経過すると約25%の人に言葉を理解する力の低下が起こると報告されています。また、中年期に聞こえにくさを放置していると、認知症になるリスクも高まると言われています。 当外来では、この様な観点から聞こえにくさを自覚されたら早期に検査を受けていただき、必要があれば速かに補聴器装用を始めて頂く事をお勧めしています。

Q. どんな補聴器があるの?

現在当外来では、日本で発売されているメーカーはパナソニックを除いて全て扱いがございます。

Q. 補聴器はどうやって選べばいいの?

すでに補聴器を使用中の方以外は、オージオグラム(聞こえのグラフ)の結果や、聴きとりの力、鼓膜の動き等を総合的に判断して担当スタッフで選定しております。特にご希望のメーカーがあればお伝え下さい。まず、出来るだけ効果を期待できる物でご試聴頂きます。試聴は、現在主流の小型耳掛け型をおつけします。 初回試聴をオーダーメイド耳穴型(耳穴にすっぽり収める形)で始めたい方、絶対見えない補聴器希望の方は、予約を決める際スタッフにお伝えください。

Q. 補聴器をしたら聞こえるようになるの?

昨今のデジタル技術の進歩により補聴器は非常に使いやすくなってきていますが、装用した瞬間から、すぐに快適に聞こえる訳ではありません。補聴器をつけてない時の音の大きさを脳が覚えていて、多くの人は音が大きく聞こえすぎると感じてしまうからです。聞こえにくい音の大きさから聴き取れる音の大きさに慣れて頂くには、1日10時間以上使用し、必ず毎日使って頂くことが不可欠です。人が何かに習熟するのには、1万時間必要と言われています。それと同じ様に脳を聴こえる脳に変化させるにも時間が必要なのです。当院では一定時間毎日装用していただける様調整を続けながらサポートしていきます。毎日10時間以上は装用して頂く事をお願いしております。