大阪 堺市 耳鼻咽喉科(耳鼻科) 原田耳鼻咽喉科 JR鳳駅徒歩3分

院長のコラム

病気は生活上の何かの間違いで起こる

 病気はみなさんにとって本当に困りものです。当医院に来られたのは、耳や鼻あるいは喉の不具合があったからでしょう。たとえばアレルギー性鼻炎の場合は鼻の病気ですので主に鼻の処置をしてから、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬を服用していただきます。たいていはそれで症状は抑制されます。あくまでも症状を「抑える」薬による治療ですので、薬効が切れるとまた悪化します。薬が無くても症状が出なくなるまで続けるわけです。

しかし、そのまま治ったり、薬が無くてもすぐ悪化せずにしばらくいい状態が続いたりする場合があります。それは、薬で症状が抑えられ荒れた粘膜が修復しアレルギー反応が起こりにくくなる、つまり自然治癒力が働くからです。結局のところ治療とは、たいしたことはしていないのでやることはやって後は自然に任せましょうというのが現状です。


 それはさておき、全然病状が改善せずに薬をやめることができないとか薬が全く効かないということがたまにあり、患者医師双方を悩ませます。鼻炎の場合レーザー手術という手もありますが、効果が不十分であったりなかったりします。

ステロイドの全身投与も副作用を考えると長期に使用できません。鼻炎だからといって鼻のことばかりを考えるには限界があります。それを答える前にそもそもアレルギーとは何か考えて見ましょう。アレルギー性鼻炎の場合は、主にダニの糞や死骸や花粉などの抗原性を持った異物が鼻腔に進入し免疫系で拒絶反応が起こることによる病状です。病原体に対して起こるのは正常の免疫反応なのですが、全く人体に無害なものにたいしても起きるのはいわゆる免疫の暴走といえましょう。


「花粉やダニなんて大昔からあった筈なのになぜ今問題になるの?」と気づかれた方、あなたは大変鋭い洞察力を持っています。そうです、そこに答えがあるはずです。では今と昔何が違うのでしょう。昔といってもそんなにさかのぼらなくても昭和初期ぐらいで十分です。社会に目を向けてみましょう。

工業化や車社会による環境汚染特に大気、めまぐるしく変化する生活様式や労働者の過密スケジュール。食はどうでしょう。日本食から高カロリー、高脂肪食と食の欧米化、ファーストフードの普及、高脂肪のスナック菓子、野菜を食べない人口の増加、魚肉から畜産物へのシフト、保存食の普及から食品添加物の増加、米穀物食の衰退などが挙げられます。つまり現代人の生き方そのものが病気を生み出す間違った生き方をしているといえます。

現代人が生きていく上でやむを得ず避けられない有害事象があるとも思いますが、自然治癒力によって有害事象を完全に無害化できているときは健康で、できないときに疾患が発生します。


健康を保つには如何に有害事象を減らし、自然治癒力を助けるかに尽きます。